日本のアニメとマンガ in U.S.A.

 アメリカの日曜日の朝は、アニメTVの時間。NYから一時帰国中の息子情報だが、何と『クレヨンしんちゃん』も放映中だとか。しんちゃんは「shin-chan」その母、マサエもちゃんと「Masae!」と呼ばれているらしい。日本の名前は、以前アメリカではアメリカ名に変えられていたが、オリジナルを重視してくれるようになったようだ。
 また、ヤンキーズの松井の「Matsui」も、息子によればTVアナウンサーが、近頃はちゃんと発音できるようになったという。英語では tsuの発音が難しいので、たとえばTsutomu (つとむ)という名前だとアメリカでは「トム」に、Katsumi(かつみ)は「キャッツ」にされていた。アメリカ人も、やっと他の文化を尊重するようになったのかもしれない。
 ただ、『しんちゃん』では日本固有の文化すぎる部分は、まるまるギャグを吹き替えの内容で変えているとのこと。どのあたりなのか、興味深い。
「ポケモンが日本語なのが、何だかヘン」と息子。『ポケモン』はすっかりアメリカに定着した。

 アメリカの画廊で「日本的」と言うと、「アニメ風」や「マンガ風」を意味する時代になった。「日本趣味」とは、もう漆塗りや蒔絵、障子、行灯、浮世絵などではなくなった。小説は、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫からすっかり、村上春樹になっている(ところどころで、Haruki MurakamiとRyu MurakamiそしてTakashi Murakamiがごっちゃになっているし、「村上」姓が日本にはやたら多いと思われているふしがある)。Natsuo Kirinoも人気。
 Graphic NovelことMangaも英語になった。そして「少女マンガ」からShojoも英語になりつつある。アメリカには「少女コミック」がなかったので、日本の少女マンガがその隙間にすっぽりと入った。もともとcomicsは、図書館にはおかないし、普通の本屋では売っていない。先生も、親も眉をひそめるものだった。でもMangaは、絵本と読み物をつなぐ、少年少女の大切な媒体。本屋でも図書館でも人気が伸びている。
 このマンガ、本屋だったり、出版に関係している日本人なら、知らなければならない必須な知識なのかも知れない。ちょっとわたしには、「復習」と「調査」が必要だ。

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