大島英美のポートランドだより 韓国とこの街

帰国してはいるが、ポートランドだよりを続ける。
今朝の新聞の一面は、気持ちが暗くなる記事2つ。日本でのこともあんまりだが、ヴァージニア工科大学での乱射事件のことで、容疑者が韓国系学生だったことが気になる。

アメリカは移民の国だといっても、わたしたち東洋系とアフリカ系は一目瞭然で「白人」でないことが分かる。ポートランドはほぼ70%は白人で、東洋系もア フリカ系もいるだけで目立つ。今のところ、わたし自身は差別をほとんど感じることはない街だが、こんな事件が起こると人の目の変化が心配になる。

ところで、レストランの話なのだが、ダウンタウンに韓国料理店がない(または気がつかないほどの存在感)。韓国人のやっている「日本料理」はあるのに。今 回の滞在の終盤、パウエルズ書店のパウエルさんと昼食をとる機会があった。「プルコギ」「ビビンバ」とすらすら料理名が口からでる、アメリカ人としては韓 国料理通のパウエルさんにお願いして、街の北西部23番街の韓国料理店に連れていってもらった。

「韓国人教会はあるのに、韓国料理がなぜダウンタウンで食べられないか」、が話題になった。アメリカ人にとって、「小皿で沢山出てくる総菜が、それぞれ何 だか分からず心配」「バーベキューとキムチしかないと思っている」などがパウエルさんの思いつく理由。ご自分は大好きなので、郊外に食べに行くことにして いる。

この日、彼は骨付きカルビ、わたしはチゲ。各9ドルほどで、小皿料理が6皿ほど付いてくるので満足感があった。

さて車に戻るのに、23番街の横断歩道を渡ったが「珍現象」あり。実はこの通りの横断歩道も、前の週に記者と取材したところ。死傷者のでた交通事故が発端 となり、住民の訴えで横断歩道を市が新しく作ったばかり、話題の横断歩道なのだ。そして歩行者優先の原則も確認されたばかり。市のコミッショナー(SAM ADAMS)がTVカメラの前で、安全になったとパフォーマンスしたこともある。わたしたち歩行者が横断歩道に立っただけで、車が止まってくれたのだ。こ れは、車に「無視」されることになれた東京人には、魔法のように珍しい光景だった。