大島英美のポートランドだより 本屋で結婚式

ブログには、たいへんなごぶさたをしてしまった。
ウェディング・ドレス:黒と白のサテン
今、アメリカ・オレゴン州ポートランドにまたまたいる。八重桜・チューリップ・水仙、そしてちょっと森に行くと、この地域の花、スカンクキャベッジやトリリウム(ザゼンソウの仲間)が咲いている。
ネール:黒白の模様

ウェディングで流されたのは、コンピューター・ゲームの場面(パワーポイント)とその音楽。
今回は、読売新聞生活情報部の取材の「現地コーディネーター/通訳」として、7日間みっちり仕事をした。記者は、昨日帰国したばかりだ。ポートランドの「Social Capital(市民と地域社会の密な関係)」についての記事5本が4月中に掲載されるとのことなので、お楽しみに。
そしてケーキの代わりに、ポートランド地元で愛されているドーナツ店のドーナツ。

本に関わる者としては、もちろんパウエルズの取材は外せない。なんと今回は偶然も偶然、めったにない「本前結婚」に遭遇し、それを取材する幸運に恵まれた。
ちょっと花嫁より細めの花婿もかなり「イケメン」。赤がハイライトに入ったタキシードがばっちり決まっていた。でも花嫁に比べごく普通で、ちょっと拍子抜け。

「エミ、びっくりさせることがあるよ!」再会したパウエルさん(パウエルズの社長)の第一声。それが、結婚式の話だった。取材のOKをもらって、当日朝10:00ちょっと前、記者とわたしはパウエルズ本店のPearl Roomに行った。
本好きのパラダイス、パウエルズの柱に遺灰を埋めてもらった人もいるが、今回のようにパウエルズで結婚式を挙げたカップルが、これまで4、5組いるとのこと。「ここで倒れた人が1名。まだ赤ちゃんが生まれちゃったというのは聞かないが」とまじめな顔をしてパウエルさん。

天井まである本棚に囲まれた、普段はサイン会や講演で使うスペースに椅子
2000坪の場所に100万冊の本が並ぶ、本の「魔窟」のようなパウエルズを、わたしが「発見」したのが1991年。そして今でもこうして年に何度も「詣でて」いる。わたしにとって、本当に特別の場所なのである。
が並べられ、コーヒー、シャンペン、そしてなんとドーナツが並んでいる。

式直前にもかかわらず、花嫁にインタヴューをすることができた。

ニュース:今年7月の東京国際ブックフェアに、このパウエルさんが特別ゲストとして来日。シンポジウムに参加をします。
Q:なぜここで結婚式を?

花嫁:わたしたちは本が大好きで、パウエルズには少なくとも1週間に1回は一緒に来ていました。早く本を読み終わったときはもっと頻繁に来ました。何かポートランドらしい、ちょっと変わり者で本好きのわたしたちらしい結婚式にしたいと考えた時、ここ!と思ったの。

Q:どんな本を読むの?

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