大島英美@(読み聞かせじゃない)英語絵本リードアラウド

旧知の渋谷区立小学校の校長先生と昨日お話をした。
現行のメソッドが、理想的に効果を発揮するのは個人レッスンの場合。マスであるクラス単位の生徒を相手にするには、どうしてもスキができる。提唱するリードアラウドは、今あるプログラムの中の「変化球」のひとつとしていいかもしれないと思った。リードアラウドの楽しみのひとつは、演じる楽しみで、それには観客が必要。30人程度の級友たちがちょうどいい観客になる。「参加していない」という罪悪感なしに、クラス全員が楽しむ可能性がある。

同区内で学校の「個性」がどこまで発揮できるのか、政治的なものもありそうで門外漢には分からない。だが、せっかく英語に年間30時間も時間をとれるのなら、「英語っておもしろいかもしれない」という印象を持って中学校に送り出したいものだ。「勉強がもうひとつ増える」という暗い気持ちにはなって欲しくない。

『Talk to Me About the Alphabet』(by Chris Raschka)
を予習した(今度の日曜日にワークショップ)。アルファベットを学ぶのに、こんな「脱力系」の本だったら大人だって楽しい。正体不明のおじさんが「おい、アルファベットのことについてちょいと、話そうぜ」とスクーターに乗ってやってくる。たとえば、しりとりゲームでもう種切れ状態に陥った時に「ずる」して、擬音や感嘆詞などで逃げようとすることがある。このおじさんも、AからZまで言葉をあげていくのだが、たびたび「ずる」をする。ちょっとお酒でいい気持ちになっている父と遊んだ時を思い出したりして、胸が熱くなった。

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