「日本人がこんなに感情豊かに英語を言うのか…」@ブックハウスカフェ〜リードアラウド研究会

「日本人があんなに感情豊かに英語を言うのに、驚いた」

12月22日の晩、ブックハウスカフェで開催させていただいた「大人のための英語絵本の夕べ」を見ての、英語圏のお客さんの感想のひとつだ。

 

「英語のお稽古」のような読み下し的な、発表(朗読)は皆無。

そこだけでも、私は誇らしい。

英語の非母語者が頑張って読んで、「お上手でした」と英語母語者がお世辞を言うのとは違う感想だった。

 

「絵本があんなに面白いって、知らなかった」

「(アメリカ人の)母は、いつもDr. スースはつまらない、くだらない事ばかり書いてあると言って(子どもの)自分も面白いと思わなかったが、そうじゃない(のが分かった)」

「クレヨンの本、いや面白かった」

「人間の声は、実にいろいろあるんだな。様々な違った声を聞いて興味深かった」

 

ポロポロ出てくるこのお客さんのつぶやきを、まとめて一言で言うと、

 

「目からウロコ(が落ちた)」

 

である。

みなさん、

ワッハハハ

(だろう、だろう)と高笑いしましょう!

 

絵本のテーマやスタイルの豊穣さ、

英語の絵本の楽しみ方のひとつとしてのリードアラウドの存在意義、

声を出すこと、表現することの喜び、表現の奥深さやその魅力、

これらがにじみ出た、貴重な時間だった。

 

みなさんが作りました!

どうもありがとう。

 

 

 

 

スクール冬の発表会2017〜キッズブックス英語スクール

終わりました!

生徒のご家族のみなさん、どうもありがとうございました。

 

英語学習に欠かせない反復練習の「口実」でもある、この発表会。

 

子どもたち、本当によく練習できました!

誇らしいです。

 

ご家族、練習喚起とご指導をありがとうございました!

 

 

演目がそれぞれよく出来ただけでなく、

今回特に驚いたのは、「休憩時間」の「I Spy かるた取り」に見せた、真剣な姿だ。

 

語彙を増やす目的で『I Spy』のレッスンに使った、オリジナルかるた。

 

本に使われた語彙で作ったが、実はこれがかなり「上等な」レベルに属していたりする。

普通に日本で英語を勉強しただけでは自分の語彙になっていない、だが英語圏の生活では当たり前のような単語も含まれるため、力を入れている。

 

リードアラウドで重要視している要素のひとつ、語彙にも、子どもたちがこうしたゲームで進んで取り組んでくれているのが、嬉しい。

 

このかるた取り休憩の間に、「1冊の本を何度も読むわけA to G」をご家族にお見せした。

ここに転記しておこう。

右がポスター、ちょっと小さいので、書き起こす。

 

Reading a book repeatedly:

Advances vocabulary
Boosts comprehension
Cultivates fluency
Develops decoding skills
Encourages deeper learning
Facilitates prediction
Gives pleasure and comfort

(storiesandchildren.com からの転載)

 

 

 

 

こういう風にまとまっていると、

説明がしやすく助かる。

 

 

「同じ本ばかり、なんで何度も読まなきゃいけないの!」

なんて言われたときには、これを見直そう。

「こんなに、いいことだらけなの!」と躊躇なく諭せる。

 

「1冊の本を何度も読む」積み重ねのリードアラウド、もう10年以上やってきたが、ここにあるA to G、一度もはづれたことはないという印象だ。

書かれていること、本当に本当だと実感するばかり。

 

一般的な「発表会」にしては、ちょっとバラバラ、だらだら、ぐにゃぐにゃのときもあるが、ここまでの過程が目的だから、ぜんぜん気にならない。

よくやってくれたなあ、といつも子どもの負荷への適応力に感動する。

 

みんな、すごく上手になったよ!

ありがとう。

『The Polar Express』演出メモ〜リードアラウド研究会

12月22日にみなさんと読む『The Polar Express』の、演出メモをあげておく。

いろいろ個々人で考えるところがあるだろうが、今回、統一イメージで読んでみたい。

 

Narrator:

今、若くない人。シーン1の最初の段落、

On Christmas Eve, 〜 Santa’s sleigh. 今の「私」。中年の声。

次の行から、子ども(6~7歳?)に戻っていく。以降、子どもの声。

最終ページ。At one time 〜truly believe. までまた、今の「私」に。

2声を使い分けよう。

 

the conductorと、Santa:

the conductorは、40~50代。声に張りがある。テンポよくしゃべる。

Santaは、70~80代。ゆっくり、深く、間も開きがちなしゃべり。大きな体をゆらすように。顎の周りに肉がついているイメージ。

プレゼントについていたカードのメッセージ(最後のほう、妹とクリスマスツリーの前に座っている場面)の声もサンタの声で。

Children:

複数で声を合わせていうので、ゆっくりめ、多少平坦。大きな声。

 

シーン3:車内。屋内の声、暖かい場所、華やいだ場面を意識した声で。

 

シーン5:山にExpressが上がっていく場面。スピード感を。

シーン7: 北極に到着。街が目前に広がるようすを頭に描いて。

シーン9: bellsが目玉。感動を込めて。a magical soundをイメージして、自然な間があくように。

Santaの登場をダイナミックに。その人が自分の前に来た驚きも想像しながら。

シーン10: I knew以下は、全子どもの夢。感慨を込めて。そして、意外や意外、But 以下を多くの子どもに説明するように。

one silver bell 特別感を出して。

Santaの「I」を賞賛する気持ちを込めて。

 

シーン11: 空という空間を感じて。in the cold, dark, polar sky. を感じさせる余韻あるピリオドで。

 

シーン12:現実的、室内の声。空間は狭い。間合いはさほどない。最終行の失望感、深く。

シーン13: The Conductor said〜couldn’t hear him. ミステリアスな、気になる感じで。→結末の伏線。気を持たせる

シーン14: 音が聞こえる子どもと、聞こえない大人の対照をつける。大人の声は「俗」な感じに。

最後の文は、不思議なことを発見した驚きを込めて。a soundが重要。

最終シーン:who truly believeは、徐々にゆっくりフェードアウト。

意地悪するわけじゃないけれど〜リードアラウド研究会

もちろん意地悪するわけじゃないけれど、「大人のための英語絵本の夕べ」出演のみなさんが読む予定の本を、Facebook 上に発表しちゃいましたよ。

もう、逃げられない?

 

タイトルを並べて見ると、そうそうたる絵本が並んでいる。

これを、お客さまに聞いていただくのであります。

 

本に負けそう…なんて思ったら、また練習しよう。

 

録音して聞いてみると、あちこち穴がわかってくる。

表現のない、平坦なところが、穴。

その穴をひとつずつ、なるべくもらさないよう、自分なりの表現で埋めていく。

そこをどういう気持ちで読むのか、再考する。

 

まどろっこしいところがあれば、滑舌を練習する。

 

だらけているようだったら、もう一度、序破急を確認し、緩急をつける。

 

強弱もどこが一番強いか等級もつけて、考える。

 

声の高低、もっとつけられるところはあるか?付いている高低に違和感はないか。

 

最後、「オチ」で落ちているか?

落ちていないようだったら、間をあけたり、ゆっくりしたり、低くしたり、深くしたり効果をみながらくふうを。

 

さあさ、2018年12月22日19:00

神保町ブックハウスカフェにお立ち寄りになれるみなさん。

 

寄ってらっしゃい見てらっしゃい。

リードアラウドっていうのは、こういうのですよ。

これまでの仕上がりは、こんな具合ですよ〜!

『Crow Boy』を読んだ! 絵本リードアラウド認定講師講座第9回報告〜リードアラウド研究会

実力者揃いの我が講座(ワークショップ)受講者のみなさんである。

12月のワークショップのしょっぱな、『Crow Boy』を二人組になって、パートナーにそれぞれリードアラウドをしてもらった。

本作長いが、それぞれ集中して、かなりの仕上がりになっていた。

 

この各自の自分なりの仕上がりに、客観的な視点を加えるのが受講仲間の仕事。講評し合うことが、大切になる。

そして、講座を主宰しているわたしの耳や目と、指導力が試される。

 

本から聞こえる声に耳を澄ます。

と、ところどころ、しっくりこないところは、耳にひっかかり、表現が平坦なところでは情景が浮かばないまま、とびとびの物語展開になる。

 

しっくりこないところは、個別で指摘することもあるが、全体でnarratorのキャラを確認し、物語の場面場面をその「I」の目で見直すと、じきに改善される。

さすがの力だ。

 

ところどころ開いている表現の平坦な「穴」は、指摘されると直すのが効率的だが、こういうのは録音で聞くと自分の耳も肥えるのでなおいい。

 

表現が平坦なところが見つかっても、どういう表現をしていいかわからないこともあるだろう。

読解をし直してみること。

 

生徒に質問するときのように、自分に読解の質問をしてみる。

その肩代わりが、この講座でもある。

 

みなさんは、もう自分のなかに答えを持っているので、それを表に出す作業だけ。

 

表現の演習をしたあとは、どうやら心が開かれるようだ。

みなさんの表現が、わかりやすく、自然になるのは、いつも驚きだ。ワークショップ主宰者冥利につきる。

 

さあ、1月の発表会までに、どこまでこの作品世界を作り上げて来られるか。