子どもの英語、言えても読めない〜キッズブックス英語スクール

Today Is Monday
スクールの親子クラスで『Today Is Monday』のおさらいをした。
歌の歌詞が絵本になったものということで、元の歌を歌って学んだあとだ。

さあ、リードアラウドという段階になって、いまさらながら驚いた。
「Today is MONDAY〜」と曜日を挙げて、その日のご馳走を言っていくまでは、読んでいる箇所を追う指は何となく合っていた。
毎回のように授業始めに、曜日のスペリングを目で認識する練習をやっていたおかげか、曜日を頼りに指を当てながら読んでいけた。

ところが……。
「All you hungry children, Come and eat it up.」というサビ部分に入ったときのこと。
子どもたちの声は、鮮やかにすらすらと「All you hungry children, come’m eatit up」とリズムに乗って読んでいた。
なのに、指!
ぜんぜん、どこを押さえていいのかわからない様子。
「Allだけでも?」と思うが、指は宙をさまようだけ。
口からは、大人もうらやましくなりそうな英語。

これ、これ。
忘れてはならない、子どもの英語の特徴だ。
覚えていても、呪文のように頭に入っているだけ。
記憶のひっかかりが、つるんとした音だけなのだ。
記憶は、ひっかかりとなるものがいろいろあるほど、長期間形成される。
たとえば、エピソードや文字。
映像や文字の記号として、音の記憶を留めてくれる。

そこで、歌で覚えた英語を、もういちど文字と照らして、音と文字を一致させることが重要になる。
読んでいる語を指で指す。
リードアラウドの約束のひとつでもある。

ああ、でもちょっと驚いた。
こなれた英文「All you hungry children, come and eat it up」を、素晴らしい発音ですらすらと言える生徒たちが、英文を前に「うっ」と押し黙る場面を見るとは……。

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