スクールでの授業は、個別授業の10分を抜かすと60分間だ。
大人の60分間と違って、子どもにはこの60分間、じっとしているには、たまらなく長い。
「大人しく」という漢字も、大人のようにという意味だ。
子どもなのだから、普通は無理。
無理させている状態では、せっかくの英語や本の楽しみが頭に入らない。
そこで、スクールでは積極的にアクティビティを取入れている。
しかし、ただ学習内容とは関係なくする息抜きではない。
リードアラウドをより効果的にする、英語とコミュニケーションの力になる、シアターゲームというものをしている。
ここで、改めて、それがどういうものか、ご紹介する。
(1)シアターゲームとは
もともとは、俳優の即興力を高める演習として行われたもので、improvisationとも呼ばれる。
こうした演技指導に定評のあったViola Spolinが、1980年代頃から演劇人だけでなく学校などでの子どもの教育への応用を提案。
theater gamesと呼び始め、教育界にも広まった。またimprovisationは、演劇やコメディだけでなく社会人の研修へと、すそ野を広げている。
(2)リードアラウドなど英語学習のアクティビティとしてのシアターゲームの効果
1)先生と生徒または生徒同士が繋がる、緊張がとれる→双方向型授業の土台作り
2)コミュニケーション力と表現力がつく→Fluent readersへ(リードアラウドの目標)
3)元気が出る→声の小さな子ども対策
4)集中力が出る→飽きている子ども対策
5)即興力が直感力がつき、英語が身体化する→遊びのように楽しませる
6)自己解放できる