子どもに「ビッグ・ファット・キャット」式で英文法~キッズブックス英語スクール

英語を始めて3年程度以上の子どもには、英文法を教えた方が学習の効率が上がると思い、徐々に文法を導入している。

そこでは、以前から画期的だと思っていた、「世界一簡単な」といううたい文句つきの英語学習書「ビッグ・ファット・キャット」式のエッセンスを使っている。

そんなこの頃の、子ども英語についての発見について書いた記事が、こちら。

幻冬舎plus:
子どもの英語教育にも有効なビッグ・ファット・キャット〔キッズブックス英語スクール 大島英美〕

どうぞお読み下さい。

リーダーズシアター稽古が朗読上達の秘訣?!:認定講座5月報告その3〜リードアラウド研究会

滑舌のためには、Condensed pronunciationも必要だと、気づいた5月のワークショップ。

もうひとつの発見があった。

それは、
5月の大きなテーマ、
リーダーズシアターを
実際に演習でしてみてわかったことだ。


この課題書の本文はひとりの台詞だが、パターンに分けられる台詞から、5役に分けてみた。

役についたみなさんが前に立ち、表現を指導というか演出をするわたしが客席側に座った。

それだけでも、声が変わるというのが最初の発見。

立ってプレゼンテーションの位置に付くと意識が変わり、声もつられて変わるようだ。

演出側も、みんなを一望できる席に座っただけで(?)
なにやら、思い切ったことが言いやすくなった。

役についたみなさんはと言えば、

他の「役者」が丸見えであること、

自分が全体の一部で責任を負っていること

などの変化からだろうか、

感性が冴えて、いろいろ気付いた、といった顔をたびたび見た。

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この本を演じるポイントは緩急だ、ということもやってみて、はっきりした。

繰り返しの部分で緩慢だと、醸されるはずのユーモアが出て来ないのだ。

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こちらを向いたみなさんの真ん中で、オーケストレーションをしている気分だった。

そこ、そこ。もっと速く。
だめ、そこは、ゆっくり。

読み下しにはほとんど問題がないみなさんとだから、できるひとつ上の楽しみである。

みなさん自身も、読み合う楽しみの片鱗を感じたのではないだろうか。

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最後の、ひとりひとりでの朗読に、驚きが待っていた。

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みんな、よくなった!

みんながみんな、最初の朗読と比べて、ステップアップしている。

間合い、ピッチの切り替え、強弱、緩急…

いろいろな部分に、他の人の読み方から学んだこと、読み合ってハーモニーを味わって学んだことなどが、反映しているらしい。

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この回の最大の発見は、

リーダーズシアターが、個々の朗読の効果的な練習方法になる!

ということかも。

滑らかに「ナチュラルスピード」で舌を滑らせる~リードアラウド研究会

Tongue Twistersや、『My Little Sister Ate One Hare』のリーダズシアターを、認定講座でしていて気づいたのが、Condensed pronunciation or Relaxed pronunciationの練習の必要性。

日本で英語を教えるものとして、使ったほうがよさそうなそんな短縮した発音を挙げてみる。

a couple of = acoupla
of = a
I will go = algo
a lot of = alotta
and = an’
…than = ‘an
at him/at them = atom
about = ‘bout
you = chu
come here = c’mere
come on = c(mon
could have = coulda
the = d’, da
her = ‘er
them = ‘em
if I = fi
for them = for’em
give me = gimme
got to = gotta
going to = gonna/gunna
have to = hafta
have it = havit
ing = in’
is he = izzy
o.k. = ‘k
let me = lemme
kind of = kinda
and = ‘n’
another = ‘nother
enough = ‘nuff
of = o’
out of = outta/ outa
should have = shoulda
some of = summa
to = ta/ t’
take a = taka
you are = yar
your = yo’
used to = yoosta/ yousta

知っているのと知らないのでは大違い。
初級、中級者の場合、知っていると英語圏へ行ったとき、街の人々の英語が分かりやすくなる。

日本にいるネイティブは、日本人と英語を話すときは、英語圏では「不自然な」くらいゆっくりしゃべっている、ということを忘れずに!

「現地ショック」を和らげてあげるのも、先生の役目だろう。

先生の滑舌、滑らかですか?:講師認定講座5月報告その1〜リードアラウド研究会

5月の講座を終えた。

一番、印象的だったことから報告したい。

ちょっと長めの台詞(本文)がある課題書:

長いのを感じさせない読み方として、

緩急をつける

ことを演習した。

「緩」は、いい。
深いchest voiceがずいぶん、みなさん出せるようになった。

Kさん、そして声のpitchを落としたときのYさん、いい声です。

問題は「急」。

warm-upで、Tongue Twisters

・Six thick thistle sticks
・The shrewd shrew sold Sarah seven sliver fish slices
・Sister Susie sat on the sea shore sewing shirts for sailors
・Ten tame tadpoles tucked tightly in a thin tall tin
・Two toads, totally tired, trying to trot to Tewkesbury 

これらを練習したときに、すでに問題は見えていた。

滑舌が滑らかではない…。
どこかゴロつく。

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英語の、Relaxed Pronunciation または
Condensed Pronunciation と呼ばれる発音の慣習(?)にそって読んでいないからだと気づいた。

例えば、

trying to trot to Tewkesbury

このtoを、「トゥー」と読んでは、いつまでたっても滑らかな早口にならない。
「タ」。
軽く、舌を上顎の裏に触れさせる感じ。

sat on the sea

だったら、カラオケの画面表示的に書けば、「サッオンダシイー」か。
「サットオンザシイー」では、語呂がごろっとしてしまう。

日本では、なかなかこの日常的英語の言い方の練習まで、教えてもらえていない。

わたしの経験で言えば、アメリカの大学の留学生向け必修英語クラスで初めて、それも、まっさきに習って、「目からウロコ」が落ちた。

少なくともアメリカの大学では、外国人学生の英語の問題点として、上位に認識されているようだ。

問題点とは、

英語の語句の組み合せによって、複数の語句がくっついて短縮されて発音されるという、英語圏での現象に対応していない、ということ。

言えてないと、聞けない。聴き取れない。

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先日のブログには、英語の先生は不自然に英語をゆっくり話したり読んだりしているのでは、と問題を投げかけた。

               ↓

今日は、日本で英語を学んだ先生の英語が「なんとなく滑舌がまどろっこしい」のは、

condenseされる語がcondenseされずにゴロっとしているから?

ーという問題提起だ。

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ただ、どの程度、英語の先生として品格と教養を保ちつつ、自然な英語にするcondensingをするか、これは注意が必要だ。

「品格」やら「教養」を肌で、英語に感じるには、英語圏である程度の期間、生活することが大いに役立つ。

また、肌ではなくとも、頭で感じることは、日本にいても努力で出来る。

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ちょっと、楽しい努力だ。

映画やドラマ

これらを、意識して聞くこと。

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話が少々、脇にそれるが、わたしが現在どっぷり漬かっているドラマは『24』。

このドラマの場合、登場する大統領の英語と、周囲が大統領に対して使う英語(決して「誘拐犯」や「テロリスト」ではなく)が役に立つ。

大統領と各種機関(FBIなど)の職員の電話でのやりとりや、側近の受答えなど、どこまでrelaxedした発音が許されているのかを、知ることができる。

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実際のcondensed pronunciation の例は、「つづき」で

英語えほん千夜一夜第20夜~Bark, George

Bark, George文・絵Jules Feiffer , $16.99 レクサイル指数:  目安のレベル:初級

 ニューヨーク市の伝統あるフリーペーパー、『The Village Voice』。1986年、その紙上を飾る刺激的でウィットに富んだ漫画でピュリッツアー賞を受賞した漫画家が、本絵本の作者だ。「Anxiety in the big city(大都会で感じる不安)」を作品のテーマにすることが多い。その漫画同様、刺激とウィットに溢れる本書だが、テーマにも共通するものがありそうだ。

 NYの一等地、五番街を散歩していそうないかにも「セレブ」風の母犬が、お坊ちゃん然とした息子ジョージに、誇らし気に「吠えてごらんなさい(Bark, George)」と言う。ところが、息子の口から出たのは「Meow」。

「ジョージ、『ニャー』は猫なの。犬は『ワン』ですよ、さあ」と、再び促すと「Quack-quack」。「『ガーガー』はアヒル。さあ犬らしく」と辛抱強く待つ母。でも3度目に「Oink」と聞いた時には我を忘れ、目をむき出し歯ぎしり。「『ブー』は豚、犬は『ワン』」。

4度目に「Moo」を聞いた母犬は、頭を抱え獣医に息子を診てもらうことに。そこで自信満々の獣医が、ジョージの口に手を入れると……。あっと、猫が出て来た。さらに奥に手を入れると、アヒル。そして豚。それから、必死の形相のジョージの口の奥の奥から獣医が引っ張り上げたのは、そう、牛だった。この後、やっとジョージが犬らしく「arf」と吠えて、母犬も獣医も狂喜して……と、ここまででも子どもに大受けする本書だが、このまま予定調和で終わらない。

 獣医のところから、大都会の雑踏を通って帰宅する途中、母犬は犬らしくなったわが子を自慢したくて、再び「Bark, George」と言う。さあ、ここでジョージはどう吠えたか?

最後のページを読んだ子ども達は大騒ぎ。ピンときてニヤニヤする子、「なぜ、なぜ?」と事態が飲み込めない子、ジョージのお腹を透視するように見て自説を展開する子などなど。そして、大人の頭にはAnxiety in the big city—このフレーズがよぎる。

 動物の鳴き声は英語でどう表すか。英語入門・初級者にはこれだけでも、また表情豊かな絵だけでも楽しめる本書。加えて、物語のひねりが大人をも楽しませる、超名作!