「異次元」のスケーティングを見てみた〜2015NHK杯の羽生選手

運動音痴なのに、なぜか野球ドラマやフィギュア・スケートの選手権を見るのが好きだ。

人生を見ているのかも知れない。

「異次元」の羽生選手の滑りを、じっくり見た。
SPは、これ。

(英語圏のTV中継で、スケーターによる英語解説が好感もてる。具体的に、「ここ、ここなど簡単に見えるが、そう見せるのは本当にうまいから」など、興奮気味に語るが、素人に見所を教えてくれる)

フリー。

姿よし。
演技よし。
このふたつがマッチした、中性の魅力。
20歳すぎて、このイメージを自然に保っているのは、一種、日本的か。

他の男性スケーターがしたら、女性的な表現として違和感が湧きそうなところも、自然だ。

ジャンプよし。
難しいジャンプが、本当に楽そうに見える。

スローモーションで見ると、ステップ一歩一歩が美しい。

今回は、衣装も音楽もよし。
特にフリーは、「西洋人の東洋趣味」に迎合したものではない平安朝、これは新しい。

「細くて小柄なのに強い」「一重っぽい目」「きれいな肌」「オリーブ色っぽい顔色」は、元々あるジャパニーズのイメージだが、
羽生選手の、顔が小さくて首や手足が長い姿は、実はあまり「日本的」ではない。
だが、こういう若者もいるのが今のジャパン。

羽生選手の活躍は、素晴らしい滑りを通して、図らずも日本の「多様性」を世界に紹介してくれているようでもある。

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